其の48 肥満 2
(この記事は、2006年8月25日付け週刊ジェンタに掲載した記事に加筆したものです)左のような信号を見たことは? 「肥満」は渡るな 「スキニー」は横断OK。 冗談冗談。でも、こんな信号が街角にあったら-------。
肥満の続編をというリクエストで、再度筆をとった。飢えで死亡者がでているアフリカを尻目に、肥満はあちこちで問題になっている。
3畳間の生活で三ヶ月、15キロ減ったホリエモン。粗食なら痩せるのだ。アメリカ飲料協会は、小中学校でのコカ・コーラなど糖分の多い清涼飲料の販売を3年後に全面的に停止すると発表した。ビクトリア州政府は、それより早く、年内実施をめどに、公立の小学、中学、高校内の売店や自販機でのジュースの販売を禁止する。州政府によれば、10代の子供の3人に1人がジュースを毎日2缶、10人に1人は1リットル以上飲んでいるという。若者を“死に急がせるな”と言いたくなる。
肥満症には二つある。下腹部、下半身に脂肪が溜まる「皮下脂肪型肥満」で、これを洋なし型という。もう一つは内臓の周辺に脂肪が付く「内臓脂肪型肥満」で、これをリンゴ型という。内蔵型肥満の人で、「高血糖」「高脂血」「高血圧」のうち三つが当てはまる人を「メタボリック症候群」と呼ぶ。これは、いつか時間のある時調べて頂きたい。
下の写真は、オックスフォード・ストリートを歩いていて、見つかった看板だ。

ニューサウス・ウェールズ州保健局の興味ある調査がある。地域別の肥満人口の統計である。肥満に関する調査は、2002年、2003年、2004年に成人健康調査の中で行われた。シドニー・エリアで肥満の男性が最も多いのは、マカーサーとリバプールである。いずれも62・2%と60・7%。女性の肥満が多いのは、バンクスタウンとマカーサーで、48・5%と48・3%。
地域別では、男性の肥満のトップは、ガネダーやナラブリなどのあるバーウォン地方で68・8%、続いてホークスバリーの67・6%。女性の肥満人口が多いのがブロークン・ヒルやファー・ウェストのバリアー地方59・2%とダントツの50%台。男女全体でも、この地方がトップで、62・4%だ。
オーストラリア健康福祉研究所の資料によれば、オーストラリアの子どもの17%は、「太りすぎ」で、6%が「肥満」である。この数は、150万の子どもに相当する。「太りすぎ」の子どもの割合は、この10年でほぼ倍になった。「肥満」の子どもの割合は、ほぼ3倍増だ。同研究所は、子どもの肥満は、毎年1%の割合で増加しており、何かの対策を講じなければ、2025年までにオーストラリアの若者の半数は「太りすぎ」になると警告している。
肥満の原因は、主婦が自宅に居なくなった、自宅で食事をしなくなったことなど、生活習慣の変化とも大きく関連している。大人の肥満は、禁煙の成功とも深くつながっている。社会生活の変化に合わせた国民の健康を守る政策の立案が必要だ。
肥満関連の病気のために、年間10億ドル医療費が使われている。
WAR ON FAT !! オーバー・ウェートの人に肥満税をかけるというのが、今年のワシントン・ポストのエイプリル・フールのジョークになる予定だったとか。上の信号の写真ではないが、交差点近くの道路に体重計を埋め込む。飛行機も、体重75キロ以上の人から割り増しをとったらどうなのだろう。荒っぽい手を打たないと、死人を増やすだけだ。
嫌糖 禁糖を祈る。






