Weekly Go 豪
負け犬の遠吠え 友の会シドニー支部

 

Friday, August 04, 2006

其の44 お化け屋敷(1)

(この記事は、2006年7月28日付けの週刊ジェンタ紙に掲載した記事に加筆したものです)
BBC勤務時代、怪談にはかなり興味をもった。ロンドンを歩く人の半分は幽霊だと言う幽霊評論家がいた。日本では、今が幽霊の季節。歴史の浅さといい、町のたたずまいと言い、どうもこの国には幽霊が住みにくそうな雰囲気を感じる。幽霊話は、太陽が遅くまで輝く夏時間の真夏よりは、やはり夜のとばりが早く降りる今頃の季節がふさわしいのではないか。

シドニー中心部で一番幽霊の出る建物と言われるのが、マッコーリー・ストリートのハイドパーク・バラックス(写真左)。囚人建築家フランシス・グリーンウエイの設計だ。現在は博物館だが、かつては900人の囚人が収容されていた。

このバラックスで幽霊目撃情報が最初に出てきたのは、1950年代に遡る。この建物が、裁判所として使われた時だった。事務官が、囚人の服をきた猫背の人物が廊下をよろめきながら歩いているのを見たと報告した。

それから、その建物の修復中の1980年代に、作業員が、ぼんやりとした形の白衣の女性が前庭のフィグ・トゥリーの下で自分たちの方を見ていた。修復が終わり、博物館として開館すると、奇妙な足音が聞かれた。建物に人物がいなくなると、警報装置が引かれ、電気が点滅した。少なくとも5人の職員が10年の間に自分の職場で見知らぬ人が働いているのに遭遇している。

そこから北へ100メートルほど行ったシドニー・ホスピタル(写真下)。やや陰気なビクトリア風の外観のビルだ。19世紀から20世紀に変わる頃うら若い看護婦がトイレで自殺を図って以来、病棟の中を通って浮かぶように移動していく雲のような霧のなかで女性の幽霊が叫ぶという噂がたった。 Posted by Picasa
聞きつけた新聞が、1980年に看護婦長の話を報じた。「その幽霊に年輩のスタッフは慣れたが、若いスタッフを震え上がらせて・・」と。

もう一つ、高いビルの屋上から身投げした若手医師の魂と思われる幽霊が、1970年に建て替えられるまで病院のあるエレベーターの中に出た。そのエレベーターは旧式の手動式のものだった。人々が辛抱強く自分の階に止まるのを待っていると、手は見えないが、何かがロープを引っ張った。エレベーターは止まらずに上に行ったり下に行ったりした。スタッフの中には絶対乗らないと言い出す者まで出た。エレベーターを頻繁に利用した者は、自分たちと一緒にある陰が移動したと報告した。

1989年には、警備員が白衣の女性が地上階の人気のない手術室で浮かんでいるのを目撃している。白衣の人には、顔もなく、手足もなかったという。

また、別の機会には、同じ警備員が、木製のベンチに腰掛けていると、床の上を3メートルほど椅子とともに押されたという。別の警備員も、椅子に座っていると、重い体のようなものが彼に寄りかかり、彼の体がぐっと下に押されたという。3番目の警備員は、ある日、ドアの下からはがきがすっと入ったの気づいた。ドアの外側に据え付けられた探知カメラには誰も写っていなかった・・。

今晩あたり・・・・・・あなたも、どこかで何かに押されるような経験に出会うかも・・・。

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