Weekly Go 豪
負け犬の遠吠え 友の会シドニー支部

 

Sunday, August 27, 2006

其の47 「ドガ」の時代へ

(この記事は、週刊ジェンタの2006年8月18日付けに掲載したものです)


5年ほど前、メルボルン郊外にある犬のフィットネス・クラブを訪問してみた。とにかく大繁盛。一見動物愛護の国ならではの様相を呈しているのだが、これは当時、皮肉にもオーストラリアでは、犬の行き場が当時あまり無かったことに起因していた。犬にとって、一番開放感を味わうのは、実はジムだったのだ。今では、犬を放して運動させられる公園などを知らせる情報誌も発行されて、事情は大分かわってきた。

長さ14メートル弱の長方形のプールで泳ぐ。犬かきである。35往復で、距離は1キロ。運動量は10キロ分に相当するとか。中には70往復をこなす犬もいるとか。早めに引き上げようとすると、犬がいやがるのだ。

プールは、ソーラーと天然ガスによって常時24度の水温になっている。コンピューター制御の最新鋭のフィルターを設置して、毎時間水を消毒浄化しており、クリスタルクリアという最高の純度に保たれていて、水質は万全という。

週に230匹がここで泳ぐ。なぜか、一番混み合う日が水曜日。これも人間様のご都合からみたいで・・。水泳は、人間様にもお犬さまにも、最高のエアロビクス。心臓を強健にし、肺活量をつけ、筋力を強める。ウオーキングマシンは、自転車の速度についていける速さだ。1回20分。筋力を高める最高の方法だ。

1週間に2回連れて来る利用者に会った。「うちの犬は1回で2キロ泳ぎます。自分のプールと思っているみたいです」「綱を引きながら犬に合わせて一緒に歩くので、私の健康にもいいです。犬の脂肪もとれますし・・」 犬の脂肪がとれて、あなたがとれないのは、どういうわけかね。

Posted by Picasa ウォーキングで疲れた後は、ハイドロバスと呼ばれる風呂へそして、最後はターボ・ドライヤーで体を乾かして仕上がり。当時でしめて20ドル。金持ちには割安感があるようだ。。「犬が幸せなら、私たちも幸せです」と経営者様は宣う

「人気の秘密の一つは、我が国には、海岸が使用出来なかったり、犬の運動に関する規則の厳しさがあるからです。この3~4年とくに厳しくなってきています。昼間の時間帯に犬を自由に運動させることがなかなか難しいわけです」と経営者様は余裕たっぷりだ。

ニュージーランドでは、海岸で犬の水泳が許されても、隣のオーストラリアでは、常に綱をつけていなくてはならない。

ところが、ここにきて「ドガ」というのが出来た。ドガとは、あの有名な画家ではない。ヨガの「犬バージョン」だ。2003年にニューヨークに出現して、オーストラリアにも2年前に上陸した。これもなぜかビクトリア州はウィリアムズタウン。

週1のクラスのキャパは、8匹+飼い主まで。1回20ドル。犬の話と星占いで2時間を締めるとか。「ドガの実習で犬は落ち着きます。他の友達に会うのも好きなようだし・・」
金持ちの話は浮世離れしている。

「ドガ」とは面白い。前足を広げて床に体をはいつくばらせた格好は、滑稽である。言うことを聞かない犬をドグマ。配偶犬のいない犬をドグシン。狂犬のことをドグマムシとでも呼んでみては・・。

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