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負け犬の遠吠え 友の会シドニー支部

 

Saturday, October 21, 2006

其の54 学生も楽ではない

(この記事は、2006年10月6日付けのシドニー週刊紙ジェンタに掲載したものです)
Posted by Picasa
このインフレの中で、大学生たちはどうやって暮らしているのだろうか。

エンジニアリングとアーツと二つのディグリーを狙っている、シドニーユニ2年の女子大生。中国系の19歳だ。彼女は、シドニー西部の自宅からの通学だ。「自宅通学でない人は、出費がかかりかなり大変だと思います」という。

彼女の場合は、両親に週50ドルの食費を払う代わりに、車の登録料と保険は親が払ってくれる。教科書代など一時的な大きな出費がある時は、親から借りる。このセイフティネットは彼女にとって大きい。出費の主なものは、食事代週50ドル。ガソリンが月30ドル。これももう昨今のガソリンの値上がりで、パンク状態。トラベル・パスに月30ドル。携帯に月30ドルなどなど。

「毎週30時間も働いている友達がたくさんいるわ。みなセイフティネットをもっていない人たちよ」

彼女は、2週間に一回、180ドルのユース・アローワンスを受給している。アルバイトはピアノの先生。時給で30ドル~40ドル稼いでいるために、ユース・アローワンスは満額もらえない。「外食を抑えて、少しでも貯金に回すようにしています。隔週にある学部のバーベキューは、2ドルで食べられるから・・必ず行きます。でももっと貯めるようにするなら、もっと働かないとね」

メルボルン・ユニの21歳の女子大生。

親のすねをかじらず、自分で賄っている。部屋代、車のコスト、携帯電話、ジムの会費、それに食費、学費、交際費がついてくる。週平均10時間の企業の会計アルバイトで、この現状を切り抜けている。

彼女は、隔週に、部屋代の補助を含めて350ドルをもらう。
「アローワンスをもらうと、すぐ公共料金の支払いに充てます。それと、すべての領収書を保管していて、必要のない物を買わないようにしています」

彼女も外食をきわめて抑えている他、友人とのおしゃべりは、夕方8時以降深夜までの無料の時間帯に通話する。そして、公共輸送機関の利用を出来るだけ多くして、交通費も抑える。自転車や歩きで大学に行く時も多い。

「ガソリンと八百屋はついついクレジットカードですませてしまいますが、出来るだけ現金で払うようにしています。交際費の捻出はむずかしい。へたをすると週50ドルから100ドルはかかってしまう。お金がないからつきあえないと言い続けると、友達を失ってしまうし・・」と彼女は言う。どこまでつきあうか、これも智恵を絞るしかない。

明治33年12月、野口英世を乗せた亜米利加丸が横浜港を出港した。サンフランシスコに到着したのが12月22日。さらに、ワシントンまで大陸鉄道で四日半。フィラデルフィアに着いた時、野口のポケットには23ドルしか残っていなかった。(福島民報社のサイトから)

裕福、必ずしも学成り難し。苦学こそ立派な人格を磨く足がかりになることが多い。学生さんの経済闘争に声援を送りたい。(了)

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