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負け犬の遠吠え 友の会シドニー支部

 

Friday, June 09, 2006

其の29 総帥 ヒディンク監督とは

(この記事は、2006年6月09日の週刊ジェンタに掲載した記事に、加筆修正したものです)サッカー・ワールドカップ・ドイツ大会が、ドイツ-コスタリカ戦を皮切りに本日から始まった。4-2でホスト国ドイツがコスタリカを下して快勝した。オーストラリア対日本戦は12日だ。

2006年5月25日の対ギリシャ戦。サッカールーズの壮行会を兼ねた試合だった。不本意にも、中心選手に故障者を抱えての出発となったが、1-0の見事な勝利。観衆9万5千以上のメルボルンMCGスタジアムを沸かした。「70%満足だ」と監督は語った。オーストラリア・サッカールーズを率いるオランダ人、フース・ヒディンク監督とは。 
1998年にオランダをワールドカップ準決勝へ。2002年の大会では韓国をアジア勢初の準決勝へ。韓国は、ヒディンク監督を超厚遇。名誉市民権を授与。スタジアムに彼の名前をつけるは、銅像は建てるは。大韓航空からは終身無料の搭乗。最強の監督として、大統領に!とまで言われた。

昨年11月、オーストラリア・サッカールーズに32年ぶりにワールドカップ出場権の切符を。オーストラリア代表監督を引き受けた時に、ヒディンク監督は、「オーストラリアがW杯出場の資格を得たらそれはミラクルだ」と言った。一回の合宿の後、それを実現させてしまった。

監督としてワールド・カップ3大会連続出場となる。

「誰もが、Fグループでブラジルの3戦全勝を予想している。われわれはそういう国際舞台で3チームと戦えることを喜びにしている。残りの3チームとも、1次リーグ突破には、相当の覚悟がいるはずだ。その点でも、初戦(日本戦=ブラジル人ジーコ対オランダ人ヒディンクの対決)は超大事だ。私はわれわれの能力を信じている。もしサッカールーズが、自信をもって勇敢にぶつかるなら、6月18日の対ブラジル戦も充分互角に行けると思う。オーストラリアは出来るんだという心にしがみついていくならばね。戦ってほしい。苦闘してほしい。それを求めていってほしい」 ヒディンク監督の哲学が出ている。

ヒディンク監督は、敗北の恐怖でチームを引っ張るのではなく、勝利の哲学でチームを引っ張る。選手を尊敬し、一人の人間として遇する。彼は、選手の持つ価値観を大事する。その価値観の上で選手にプレーさせる。このリードがうまいために、選手は監督についていく。選手は、監督の存在によってやる気を引き出され、監督の鼓舞に責任を果たすようになる。

かつて、ヒディンクはこう言った。「監督の役目と言うのは、映画監督に似ている。映画が完成して成功となれば、あとは役者のものだ」 Posted by Picasa

プレッシャーに潰された監督が多い中で、59歳のヒディンク監督は、大試合を楽しむ。容易にあわてふためかない。

プライベートな生活をプライベートに保つ能力もまた見事である。

生まれ育ったオランダのワッセフェルドは人口5千の町。そこにいる両親(88歳と90歳)を訪ねたりもする。大きな趣味を持っている人でもない。名誉を欲しがる人でもない。毎週水曜日、きちっと休みをとり、テニスとゴルフ1ラウンドを楽しむか、ハーレー・ダビッドソンに乗って、オランダの平坦な田舎道を走るという。

その道で、ヒディンク監督は、勝利の方程式を描くのかも知れない。12日の豪日戦に迄ご期待!

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