Weekly Go 豪
負け犬の遠吠え 友の会シドニー支部

 

Thursday, April 06, 2006

其の10 お粗末 永田議員

*これは、3月18日のシドニー週刊新聞「ジェンタ」に上梓したものです。
 
 悪質な国会質問だった。民主党の永田寿康議員は、「昨年の衆議院選挙の際、ライブドアの前社長が自民党幹事長の次男に3千万円振り込むように指示したメールがある。金で魂を売っている」と、声高に自民党を追求した。

 小泉首相は、「ガセネタ」と一刀両断。東京地検も、「把握していない」と、異例の発表をして、雲行きはにわかにおかしくなってきた。

 やがて、永田議員が衆議院予算委員会で、振り上げて追求した証拠のメールの送信者と受信者が同一人物であり、情報を議員に持ち込んだ人物は、N・Tという札付き記者であることが明白になってきた。

 なぜ、持ち込まれた情報を議員自ら納得のいくまで検証しなかったのか。

 そこに、永田議員の人柄を解く鍵がある。東大卒の元大蔵官の僚永田議員は、ミスター懲罰という別名があるほどの札付き議員だ。二〇〇〇年には、衆院本会議場でのヤジをめぐり、自民党の松浪健四郎衆院議員からコップの水をぶちまけられた相手だ。最近では、耐震偽装問題で「住民は火を付けたくてしようがない」などと発言したとの報道もある。議員歴6年で、5回もの懲罰動議を出されている。5回の内容をいちいち紹介する紙幅はない。

 彼の行為は国民のための議論ではない。売名行為という醜い根性がそこに見えている。「一本取ってやろう」・・そういう神経が働いたに違いないのだ。

 この騒動の渦中に、私は東京永田町の総理官邸の近くのホテルに泊まっていた。雲隠れした民主党の永田寿康議員が、そのホテルにいるとにらんで、テレビ局のカメラマン、記者が連日ホテルの出入り口に張り込んでいた。

 やがて、退院して記者会見で謝罪。が、それが全く謝罪になっていないのだ。「『永田劇場』あまりに稚拙」とこき下ろした読売新聞。けじめとはほど遠い謝罪。議員辞職を表明していた同議員の辞職はなし。「本物ではない」とした民主党の声明に対して、本人は「一部事実を含む」という歯切れの悪いずるさ。保身しかないのだ、この男には。

 こういう人が、党員資格停止の処分を受けても、議員報酬をもらっていることに、われわれは寡黙でいいのだろうか。なおかつ、議員辞職をさせることも出来なかった民主党には、昨年の総選挙に引き続き大失望を感じた。党も党なら、議員も議員だ。議員辞職もせず次ぎの選挙に出馬したら、千葉の有権者に断罪をして頂くしかない。

 最大野党のよってきたるところは、政策で勝負し、政治改革、政界浄化のための力を遺憾なく発揮して、政権の受け皿になりうる力を備蓄しておくところにある。このドタバタ劇は、なんという醜い芝居だったのか。さももっともらしく国政調査権の行使を要求して真相を追求しようしたが、根拠が崩れてみると、単なるガセネタ男に成り下がっていた。

 政界の真の爆弾男は、野党からしか生まれない。爆弾男にもなりえず、「民間人を傷つけた自爆議員」のレッテルが、このガセネタ男の上にさらに貼られた。こういう男が、野党から生まれたのだ。民主党の再建は、日暮れて道遠しだ。


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