Weekly Go 豪
負け犬の遠吠え 友の会シドニー支部

 

Thursday, February 09, 2006

其の7 スピード・カメラ

飛ばしちゃならない・・

 いつもながら、自分の二重人格ぶりを感じる所が、例のスピードカメラが取り付けられている箇所だ。誰しも、この先スピードカメラありの表示をみれば、自ずとブレーキはかかるはずだが、なかなかそうでもない人がこの世にはいる。
 先日も、戦争中日本人らを収容した捕虜収容所があったビクトリア州のタチュラに旅をしたが、いやいるわいるわ・・パトカーが中央分離帯の木陰に隠れている。対向車がフラッシングして教えてあげられないような場所を選んでいる。ヒューム・ハイウェーは、警察にとってはcashcowなのだ。それだけではない。

 NSWで初めてスピードカメラが取り付けられたのは、1997年のハーバートンネルだと記憶している。現在では、NSWには100台以上のスピードカメラが設置されているという。そこから上がる罰金収入は馬鹿にならない。ちなみに、NSWのスピードカメラが稼いだ2003年度の年収は、1億8千万ドルというから驚きだ。ハワード政権の所得減税分も、折角の庶民の懐に入って、一気に州政府の金庫に戻している感じだ。
 
 私の行動範囲で話をするなら、イースターン・アーテリアル・ロードのカメラは、14万6千ドル。ノース・ウィロビーのイースターン・バリー・ウェーのカメラは、年収61万4千ドルである。ヴィクトリア州では、2002年のスピード違反の罰金収入が、その前年より225%増えたというから、尋常ではない。

 NSWの死亡事故の40%は、やはり速度が原因だという。尊い人命の損失を減らすには、やはり減速が大事なのである。かつて、制限時速270キロに決められている日本の新幹線が、280キロで走行したことがあった。これなど、運転士一人のミスが、多くの乗客を巻き込むことになる。

 私の知り合いのご婦人のように、三週続けて罰金の紙がきて、初めて速度違反がわかり、初めてカメラの存在に気づいた脇目振らずの勇壮な方もいらっしゃる。日本人学校のPTA役員をされて、その活動の日の帰りに、毎週罰金を払っていたことになる。カメラに言い訳は通用しない。

 スピードカメラが導入されているイギリスのある州で、違反ドライバーの傑作言い訳トップ10が発表されたことがあった。★「その日は猛烈な追い風でした。あれは不可抗力だったんですよ」★「激しい腹痛と下痢のために、公衆トイレを探して一刻の猶予もなかったんです」★「ヒースロー空港の滑走路近くを走ってましたね。スピードカメラは、僕の車じゃなくて、車の上の飛行機に感応したんじゃないですか。スピード違反は飛行機の方でしょ」てな具合だ。

 しかし、カメラの前さえうまく切り抜ければ、あとはどうでも・・これはいただけない。使命ある君であり、貴女だ。どんな場合にも、決して急ぐまい。そもそもオージーは飛ばしすぎる。ローカルガバメントにそんなに貢がなくてもいいではないかと、私は思う。

 私が学生時代合宿した富山県の寺の男性トイレに住職の貼り紙がしてあった。
“急ぐとも 心静かに真ん中に 吉野の花も散ればみにくし”
詠み人のいわんとするところは、つまりルールを守ってまっすぐ向かってしなさい。飛沫はだめよ・・と。 つまり、どこでも“飛ばしちゃいけない・・”ということなのだ。

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